MoTeC その他 コラムミルスペックワイヤーの試験

ミルスペックワイヤーの試験

 タコ足配線は「危ない」「火事になる」。
みなさん御存知ですよね!まさか知らないって事はありませんよね!!

 では、画像のようなタコ足配線の場合、どこが危ないのか御存知でしょうか。
(答えは後ほど)


 ミルスペックワイヤーの高性能については御存知の方も多いと思いますが、実は高い絶対性能を目標とするミリタリー規格以外にも、2つの基準をクリアしています。

 ひとつはローズ2(RoHS指令)。
これは簡単に説明すると、有害物質を使わない(ヨーロッパの)ルールです。
リサイクルや正しい処理をした上でゴミを廃棄できるのは、未だ一部の先進国だけ。それ以外の国では、埋め立てた化学物質が地下水に悪影響を与えたり、焼却した事で発生する大気汚染が無視できません。

 ざっくりした説明になりますが、
「そのまま埋める」
「そのまま燃やす」
…で環境負荷が高くなる10種類の物質・化学物質を使わないこと(一定の基準値以下)がルールです。

 電気配線の場合、被覆を柔らかくしたり難燃性を高める添加物や、芯線の銅に含まれる鉛がこれに該当します。
ミルスペックワイヤーは芯線も被覆も高純度素材なので、問題なくRoHS2をクリアしています。


 もうひとつは燃焼性試験(VW1)
電線は正しく使用しなかった際に「異常な高温」を発生します。自動車用配線となればエンジンルームの異常な高温下で利用する事が前提です。

 配線の被覆に使用される樹脂系素材は、単に…
「長期間エンジンルームで使ってもパキパキ、ボロボロにならなければ大丈夫」
…という物ではなく、超低温~超高温に耐え、絶縁性が高く、薬品や紫外線にも強い事が大前提。その上で、長期的に使ってもパキパキにならず、内部の銅線を酸化させない事が求められます。
そして、超高温で自己着火しにくく、隣で火が付いてもすぐに延焼しにくい難燃性という、一番重要な部分を評価するのがVW1です。

 この試験の特徴は、単純に数値を計測するだけの機械的な物ではなく、できる限り実際に利用している環境を再現した上で、燃焼性(難燃性)を計測します。
150度の環境でも利用可能なミルスペックワイヤーは、もちろんVW1燃焼性試験を余裕でクリアしています。

◆●タコ足配線の答え●◆
 タコ足配線で最も危ないのは、延長コードの配線です。
延長コードは通せる電気の量に上限があるので、最大◆▲■W対応などの記載があります。その数値以下の範囲で利用していれば問題ありませんが、当然ながら越えると延長コードの配線が超過熱状態に!
安物の延長コードにエアコンやドライヤー、アイロンなど消費電力が大きい物をタコ足配線して全部ONにすると、あっという間に延長コードの配線が触れないほど過熱します。延長コードを購入する際は、繋ぐ物の消費電力に見合った物を選びましょう。


 最後に、何も宣伝しないのもアレなので…

 クラシックカーが電気系のショートで
「駐車していたら燃えた」
「何もしてないのに燃えた」
…という話は少なくありませんが、これを防ぐための電気系リフレッシュをおこなう際は、ぜひ難燃性に優れたミルスペックワイヤーを御利用下さい。


◆ミルスペックワイヤーはこちらから購入可能です

ミルスペックワイヤー
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純度99.99%の純銅を亜鉛メッキした導線抵抗の低い芯線。そして耐熱、耐候、耐老化、耐薬品製に優れた極薄の被覆は、不純物を含まない証明としてRoHS2規格をクリア。他の配線とは一線を画する性能で、氷点下の外気から超高温のエンジンルームまで長期に渡り確実な性能を約束します。
https://onlineservice.jp/shop/milspec.html

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